こころとからだの不思議なつながり

ロルフィングを基に考案された【 筋膜リリース&深部組織マッサージ 】療法に関する記事や、心と身体の不思議なつながり、催眠療法などについて書いています。

それ、本当に【腰痛】なの?


私の母が、一か月ぐらい前から「腰痛」だったみたいです。
でも、私に心配させてはいけないと思ったらしく、
両親は私には言わず、整形外科を病院を数件回りました。


最初の病院ではレントゲンも撮ったけれど
特に異常は見られない。
あえて言うなら「ヘルニア……かなあ?」とのこと。


その病院で処方された薬を3週間飲んだけれど、痛みが治まる気配がない。
なので、別の病院に行ったら「坐骨神経痛かも」と言われ
神経痛の薬をもらってきた。


この薬は痛みを抑える効果は、あったそうです。
ですが、薬を飲まないと、やはり痛みが戻ってくる。
母は、一生このまま薬を飲み続けるのか。
もう家事も外出も、好きな旅行に行くこともできなくなるかもしれないと、
精神的にも落ち込んでしまっていた。


その様子を見かねた父が、やっと私に相談してくれました。
そのメールを読んだときには、思わず、
おいーっ!!
あんたら、娘の私がいったい何年この仕事やってると思ってんだー!!


と、心の中で叫びました。
ただ、しばらく会いに行かず、電話でしか話していなかった私も
悪かったんです。
電話でも何も言わないというのが親心なんでしょう。自分が娘の負担に
なりたくない。
その気持ちもまた、
多くのクライアント様が口をそろえておっしゃる事です。
なので、誰にも愚痴を言わず、じっと一人で痛みを堪えている。



ですが、私にできることがあるのであれば、できるだけのことはしたい。
そう思い、母に筋膜リリースマッサージをすることになりました。


まず、症状を母から聞きました。
 

  1. 足の痺れはない
  2. ずっと座っていたり立っていても、痛みが増すようなこともない
  3. 夜、寝ていて痛みで目が覚めることもない
  4. 毎週通っている体操教室にも行き、できる範囲で体操もしていた
  5. 掃除、洗濯、料理、自転車に乗って買物に行く、程度の家事は何とかできる


上記の主訴を聞く限り、腰椎ヘルニア腰部脊柱管狭窄症が原因では
ないようです。
歩けないほど痛むのであれば股関節の問題の可能性もありますが、それもない。
また、いわゆるギックリ腰なら、ギックリ腰が発生した瞬間から
身動きひとつできません。
ですので、ギックリ腰でもないはずです。


私は母を仰向けに寝かせ、右足の踵を持ち、膝を伸ばした状態で右足を
まっすぐ上に持ち上げた。
坐骨神経痛なら、この動作で激痛があるはずです。
でも、母は「別に痛くない」。右足も膝を伸ばしたまま、すーっと上に上げる
ことができました。


  1. いちばん痛みを感じるのは、座っていて立ち上がったとき
  2. お尻全体が「あいたたたたたっ」となり、しばらく動けない
  3. そうやって何分かじっとしていると、だんだん痛みも緩和する
  4. 痛みが和らぎ、頭を上げることができるようになると、普通に歩ける
  5. 動き出せば、お尻の痛みはそんなには気にならない
  6. でも、一日あれこれしていると、夜にはまたお尻全体が疼くようにズキズキ痛む


上記の話を聞く限り、これは「腰痛ではない」と思いました。
母は「お尻が痛い」と、言っているんです。


ですので、私は母に布団の上で横向きに寝てもらい、痛みのある右側の
坐骨周辺を触ってみました。
すると、「そこそこ、そこが痛い」と、母は言います。


下記の解剖図にある坐骨結節周辺です。
触ってみると、確かに坐骨に「ゴリゴリした」しこりのような「凝り」を感じます。


もしかしら、この凝りが坐骨神経系統を圧迫し、
痛みの要因になっているのかも。
そして、立ち上がったあと、しばらく痛くて動けないというのなら
下記の解剖図にある
股関節を伸展する際に機能する、伸展筋群全体が堅くなっていて
急に伸ばすことができないから、
立ち上がると、しばらくの間「痛い」のではないか。


そう思ったので、
坐骨結節周辺にある筋肉の凝りをよくほぐし
股関節の伸展筋群である、太ももの後ろ側の筋肉臀部全体
筋膜リリースマッサージをしました。(下記の解剖図を参照してください)


これで、しばらく様子を見てもらうように言いました。



すると、その翌日に父から連絡があり、
母はもう全然痛くないと言っている、とのこと。
マッサージをした後に、旅行にも行きました。でも、痛みが再発することも
なかったそうです。
今は薬も飲んでいないそうですが、
たまに痛みを感じることもあると言うので、近いうちに
また、マッサージをしに行こうと思っています。


この母の話を聞きなががら、あらためて思ったのは
原因がわからない痛みほど、人を苦しめる痛みはない、ということです。
不安が、痛みを増長させるのです。


私は母に「なぜ、ここに痛みが起きるのか」。
私の所見をくわしく説明し、まず「頭で理解してもらうように」努めました。
人は、自分に何が起きているのかを納得するすると
それだけで痛みが和らぐこともあるんです。


今回は身内に関わる話でしたので
長文になってしまい、失礼いたしました。


もし、母と似たような痛みを感じる場合がありましたら
私が名古屋で筋肉リリースマッサージをしているということ。
もしかしたら、何か少しでもお役にたつことができるかもしれない、ということを
思い出していただけましたら
嬉しいです。





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